2009年10月12日月曜日

散歩


散歩しながら、「来し方」の掘り起こし、「行く末」への慮りをつらつらと行う。秋の風は、そこはかとなく涼しげでもあるが、小一時間も歩けば汗ばむ程の好天でもある。
夢か現か、頼りのない人生。邯鄲の夢とすると、夢からはどの場面で醒めるのか。ふと路傍の石に目をやると、それはかなり立派な自己主張のある路傍の石。「念ずれば花ひらく」とのこと。まだまだ夢の中で念ずることを求められているということか。嗚呼、人生は川の流れのごとし。泡沫(うたかた)のそれも浮きかつ沈みして休まることなく、その仕組みの中で矍鑠として醒めることなし。
神奈川:横浜市青葉区路傍の石(2009年10月)

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