悟りのそれぞれの発展段階を牛と人との関係において絵として表現している「十牛図」。悟りとは一定の状態を保てるわけではない。
1.尋牛(じんぎゅう)
牛が逃げているとは、なぜ牛が逃げたのか。なぜ牛を探し求めなければならないのか。なぜ一人で牛を捜すのか。
2.見跡(けんせき)
牛の足跡とは何か。言葉の奴隷となるな。中を見る。
3.見牛(けんぎゅう)
何が見えるのか。牛が隠れているとは。
4.得牛(とくぎゅう)
牛をつかまえる綱とは何か。牛が暴れているとは。
5.牧牛(ぼくぎゅう)
荒牛をならすとは。
6.騎牛帰家(きぎゅうきけ)
牛にまたがっているとは。楽しげに笛を吹いているとは。
7.忘牛存人(ぼうぎゅうそんにん)
牛がいなくなったとは。のんびりうたた寝しているとは。
8.人牛倶忘(じんぎゅうくぼう)
なぜ空一円に飛躍する必要があるのか。空一円相とは。
9.返本還源(へんぽんげんげん)
自然に生きるとは。
10.入てん天垂手(にってんすいしゅ)
人を愛するとは。
http://www.katch.ne.jp/~hkenji/new_page_46.htm (服部健治さんのWebサイト)
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