2009年12月24日木曜日

熱力学第二法則


エントロピーは増大する。宇宙に広がるありとあらゆる物質は絶対静止・平衡にむかって不可避なプロセスを進んでいる。

宇宙はなぜ存在するのか、そこに意思があるのか。極々微小の確率で成り立つ陽子の質量と電子の質量およびその距離のバランス。質量が大きすぎると重力で潰れ、軽すぎると電子を捕捉できず崩壊してしまう。不思議な試行錯誤と確率で存在することになったこの物質の宇宙。

エントロピーの増大の中で生物はなぜ生まれ、形を造り、エントロピーの増大の熱力学法則に対抗できるのか。エントロピーの増大を上回る速度の代謝と自己複製。そのカギとなる細胞内のミトコンドリアはもともと異物として存在しつつ、細胞内に取り込まれ、この代謝の主役となっているという。 

エネルギー総量不変の熱力学第一法則と第二法則の間で、すべての摂理と運命がバランスをとっているということなのだろう。

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