2010年9月5日日曜日

釈尊の教え

道人の道を行ずるには、当に本を念ずべし。何等をか本と為す。謂く、心・意・識を是を本となす。この三事皆見えず。生じ己って便ち滅し、本の意は優に生ぜず。是の意を得るを是を道と為す。本の意が己に滅すれば、痛みは無くなる。更に因縁の生ずることあらば便ち断つ。

仏に六潔意あり。謂く、数息、相随、止、観、還、浄なり。この六事は能く無形を制す。

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心の世界、意識の世界、無意識の世界という相互に一体化し、出入りがある世界の体系。これの中で自己という境界があるものを認識しつつも合一化させるプロセスおよび結果が「悟」ということになる。悟りが自分から離れていないかということは「心」と「意識」の世界の葛藤であり、この葛藤自体も忘れ去り、唯在ることに在るということが悟の姿である。無形を制すとは、即ち形のないものと一体になるということ。

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