2009年5月17日日曜日

思うこと思いもしなかったことの兆し①

思うこととは、仕事、家庭、友人関係、いろいろ思い考え、一喜一憂すること。一方、思いもしないタイミングで必要なことが目の前に展開されることの偶然性と必然性とは?最近、「死の棘」を読みましたが、極めて偶然のタイミングに手にした。20年以上書棚にあったのを、5月上旬(GW)の帰省の時間の隙間で手にしたもの。精神病(分裂症)の症状を徐々に悪化させていく妻と小説家のS。対人の取り扱いの訳のわからない不手際。幾度も放擲しようとしつつ、読み進めざるを得なかった、小説家の16年間かけ(S35~S51)完成させた重い「私小説」。あえて読む必要はなかったかなぁと思いながらも、書かれた時代と現在の大きな変化。また、現時点の自分の家庭環境の幸福さを改めて認識した。すぐれない夫婦関係の友人のKとかにも教えてあげたいが、こんな重い小説を読む人もあまりいないだろうなとも思う。